帝都大学病院で研修医の氷室夕紀(ひむろゆうき)は、中学三年の時父親を大動脈瘤の手術がうまくいかずに亡くし、それを機に医者を目指している。
その時手術を担当した西園陽平(にしぞのようへい)に夕紀はある疑惑を抱いていた。
そんなある日VIP患者が入院してきた。
一方、看護師の真瀬望(ませのぞみ)に近づく男があらわれる。
その男は望に病院の手術室を見せてほしいと頼む。
手術室を襲う危機。
そしてそれに立ち向かう医師たち。
夕紀がずっと胸に抱いていた疑惑は晴れるのか。
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「使命」
この小説には「使命」という言葉が頻繁に出てくる。
生まれながらにして与えられた使命。
その人にしか果たせない使命。
しかしその使命を忘れた事によって起こされた悲劇が、もっと悲しい悲劇を呼んでしまう。
与えられた使命は放棄してはいけない。そして使命は全うしなければならないのだ。
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