ガリレオシリーズ第8弾。
透視す―みとおす―
曲球る―まがる―
念波る―おくる―
猛射つ―うつ―
以上、書き下ろしの短編4話が収録されています。
少し“ネタバレ”っぽくなっているところもありますので注意してください。
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透視す―みとおす
銀座のクラブのホステス―アイ(相本美香)が殺された。
彼女は透視マジックが得意で、店でもお客相手に披露していた。
草薙と湯川は四か月前この店で飲み、アイの透視マジックを見ていた。
草薙は犯人探しに奔走し、湯川は透視マジックのトリック解明に乗り出す。
一方、彼女の同級生―藤沢智久から彼女の過去が少し明らかになる。
彼女は小学生のとき母親を交通事故で亡くす。
その後父親が再婚し新しい母親―恵理子と暮らすのだが・・・。
最後に明かされる、恵理子と彼女の心に秘めた本当の気持ち・・・
・・・おもわず涙が・・・
曲球る―まがる
プロ野球選手―柳沢忠正の妻―妙子が殺される。
犯人はすぐに逮捕され事件は終わりかと思われた。
ある日草薙は、柳沢のトレーナー―宗田が湯川の書いたバドミントンの専門誌の記事が、ピッチャーの変化球の研究に役立つのではないかと興味を持っていることを知る。
草薙が湯川にその事を話すと、湯川も興味を持ち始めた。
一方、生前の妻―妙子の行動に不可解な点が浮かんでくる。
「プロ野球選手の妻」は、いったい何をしようとしていたのか・・・
念波る―おくる
双子の妹―春菜は叔母―籐子と長野で二人暮らしをしている。
ある日、双子の姉―若菜が自宅で一人でいるところを襲われる。彼女は東京で夫―知宏と結婚し暮らしていた。
春菜は若菜が襲われた時、彼女からのテレパシーを感じていたという。
草薙はそのことを湯川に話すと徐々に興味を持ち始めた。
事件は思わぬ方向に展開しついに犯人が・・・
そして・・・
「テレパシー」は・・・
猛射つ―うつ
古芝伸吾―湯川学の高校の後輩―は、高校2年の時『物理研究会』というサークルの廃部危機に直面し湯川に相談した。
湯川は、ある「装置」を使ったパフォーマンスでの部員獲得を提案し、彼はその「装置」を完成させ部員勧誘に成功した。
翌年、彼は帝都大学工学部機械工学科に合格した。
その報告を湯川にした日、姉の秋穂が亡くなったことを知る。
姉の死に疑問をもった彼は・・・
一方、長岡修というフリーライターが殺される。
そこには大物代議士の影が・・・
禁断の魔術―ガリレオ8は短編集ですが、この「猛射つ―うつ」だけは150ページにおよびます。
今回「猛射つ―うつ」で湯川は信じられない行動に出ます。
さてその結末は・・・
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「科学技術」使い方を間違えば
それは「禁断の魔術」となる。