日記

あの頃の誰か/東野圭吾

投稿日:2015年3月25日 更新日:

メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、クリスマスイブのホテル争奪戦。
あの頃、誰もが騒がしくも華やかな好景気に躍っていました。時が経ち、歳を取った今こそ振り返ってみませんか。

東野圭吾が多彩な技巧を駆使して描く、あなただったかもしれれない誰かの物語。
名作『秘密』の原型となった「さよなら『お父さん』」ほか全8篇収録。

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【シャレードがいっぱい】
遺言状をめぐって殺人事件が起きる。
果たしてそこに書かれていた内容は・・・。

この作品はバブル景気真っ只中に書かれたもので、掲載誌の出版社がつぶれて宙ぶらりんになっていたんだそうです。

【レイコと玲子】
16歳の少女が男を殺した。
少女にはいったい何があったのか。
レイコと玲子。果たしてどちらが・・・。

【再生魔術の女】
子供ができない夫婦―根岸峰和・千鶴は、中尾章代の紹介で赤ちゃんを養子にもらう。
しかし、その赤ちゃんの出生には大変な秘密が・・・?

読み終わって改めて感じました。
悪いことはできないなぁ・・・と。

東野圭吾氏は、あとがきで、「なかなか気に入っている作品」といっています。

【さよなら『お父さん』】
娘の体に、死んだ妻の魂が宿る・・・
東野圭吾氏の長編作品『秘密』の原型です。

私は、この「さよなら『お父さん』」を読む前に、『秘密』を読まれることをお勧めします。

【名探偵退場】
私には難しい作品でした。

【女も虎も】
短編です。全8ページ。
「虎」に別の意味があることを知らないと、オチがわからないかも。
“虎 意味”で検索してみてください。

【眠りたい死にたくない】
こちらも短い。13ページです。
・・・自分だったら・・・どうするだろう・・・
・・・怖!

【二十年目の約束】
子供を作らないことが大前提。と、村上照彦にプロポーズされた亜沙子。
悩んだ末にそれを受け入れ結婚する。
しかし・・・。

東野圭吾氏はこの作品を最大の「わけあり物件」としています。
書き上げた時から気に入らなくて・・・と。

でも私は、
人の心を打つ感動作だと思います。
泣けました・・・。

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